パソコンインストラクターになるには(2002.10.05)
パソコンインストラクターになるといっても、教員免許みたいな資格は現在のところありませんので、特に何かのインストラクター資格を持っていなくてもインストラクターになることが可能です。
パソコンインストラクター、といっても様々な種類のものがあります。
パソコンスクールに就職するため、パソコンスクールで非常勤講師として講習をするため、企業内の専用インストラクターとして就職するため、派遣会社に登録をして講師の仕事を得るため、自分で独立して仕事をするため、など様々なシーンがあります。自分が何を目指しているのかをまずはっきりすることが大切だと思います。
一般的にパソコンスクールに就職することを考えている人が多いようですが、パソコンスクールに就職するのであれば、一般的にはインストラクター資格は必要ありません。パソコンスクールといっても、企業なので、一般企業に就職をする、ということと同じになります。ですから、パソコンについてまったくの初心者だとしても採用される可能性はあります。企業それぞれによって、求めている人材が異なりますので、その企業が求めている内容が必要になると思います。
業種が同じパソコンスクールだったとしても、そのパソコンスクールのトップの考え方で、働く内容が異なります。例えば、「売上至上主義」だったり、「利益優先主義」だったり、「授業内容レベルアップ主義」だったり。トップの考え方ひとつで、その会社の内容が異なってきます。しかし、こればかりは働いてみて、はじめて、要求される内容によってわかるので、難しいですが。
一般のインストラクターに「受講生を増やしなさい」といった要求をするパソコンスクールが多いようです。しかし、インストラクターはあくまでも受講生に対して、「教える」ということが立派なお仕事なわけで、その「受講生を増やす」とか「売上を増やす」という仕事は、企画とか営業等の社員のお仕事のはずなんですね。
当然経営者的には、現場にいるインストラクターにそういった営業を兼務させたほうが効率がよいので、インストラクターに営業を要求するケースが多いようですが、インストラクターにも、営業以外に大変なお仕事があるのをわかっていないようで、困りますね。
インストラクターはいかに受講生の方に対して、わかっていただき、理解していただき、できるようになっていただく、ということを本分にし、そのために、日夜勉強や研究や、教材開発等を行っていくべきだと思います。その結果、各インストラクターの教え方がよい(一般的に商品がよいと同等)から、結果的に会社としても利益を出していくことができる、というのが本物のパソコンスクールだと思うのですが。
なかなか、こういった考え方をされるパソコンスクールのトップの方は少ないようです。
例えばを、お話しましたが、パソコンスクールに就職されることを考えて、インストラクター資格を取ろうと考えるのであれば、それは必要ないと思います。まず、アルバイトからでも実際に働いてみることをオススメします。アルバイトで働いてみれば、そのスクールがどういった感じなのかがわかると思いますので。
ちなみに、リズ澄川では、最低限MOTという資格を持っている方をインストラクターの採用条件としております。また、MOT資格を持っているだけでなく、教えた経験(のべ何千人以上教えたか)も必要になってきますので、インストラクター経験者しか対象にはなりませんが。